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エアコン2027年問題とは?安いエアコンがなくなる!?
投稿日:2025年07月17日エアコンの2027年問題をご存知でしょうか。
エネルギー効率や省エネ性能を重視する流れが加速し、最新モデルの製造や販売に新たな基準が適用される予定です。
それに伴い、購入時の価格上昇や需要の集中、供給不足といった問題の発生が懸念されています。
この記事では、エアコン2027年問題を詳しく解説します。
エアコンの買い替えや購入を検討中の方には、効率的な対策や失敗を防ぐポイントを知る絶好の機会です。
エアコン2027年問題とは?家庭や業界に与える影響を徹底解説
エアコン2027年問題は、経済産業省が新たに策定した省エネ性能基準が2027年度から適用されることによって生じる業界の大きな変化です。
基準をクリアできないエアコンは、国内での製造や販売が認められなくなると言われています。
新省エネ基準は、冷房や暖房の年間消費電力量、エネルギー効率(APF)の評価方法が大幅に見直され、従来より厳格な水準が求められます。
具体的には、これまで「標準モデル」とされてきた省エネモデルを達成していない低価格帯の機種は販売できなくなるため、省エネ基準を達成するための仕様変更や部品コストの上昇により販売価格が値上がりすることが予測されています。
また、メーカー側は製造ラインや設計を大幅に見直し、技術改良や新しい冷媒への対応も同時に進めなければなりません。
エネルギー効率の向上や快適な生活環境を実現する新基準は、環境問題や長期的なコスト削減の観点からも大きなメリットがありますが、買い替え時期や選択肢の少なさといった課題も伴うため、今後の動向を注視し事前に対応策を検討することが重要です。
エアコンの省エネ基準が大幅変更!2027年に何が変わるのか
2027年から始まる新しい省エネ基準は、これまで家庭・業務問わず利用されていたエアコンの評価方法を刷新する大きな転換点です。
具体的には、冷房・暖房の年間消費電力に加え、エネルギー効率の評価基準がAPF(通年エネルギー消費効率)を元に一層厳格化され、より高性能な機器開発がメーカーに求められます。
このため、現行モデルで普及していた安価なスタンダードタイプも、設計や部品コストの増加により販売価格が大幅に上昇する可能性が高いです。
家電量販店では、基準クリア製品は省エネ性能や冷暖房性能表示がより明確となり、購入者が選択できるモデル一覧そのものが刷新されます。
メーカー側も新基準対応モデルを中心としたラインナップへシフトし、市場での競争が激化します。
新基準の目的は、省エネ性能の向上による電気使用量削減や環境負荷低減であり、国としてのエネルギー政策や温暖化対策の一環でもあります。
一方で、従来の買い替えサイクルや価格相場が大きく変化するため、お客様は製品選びや購入時期の見極めをこれまで以上に意識することが求められます。
今後の家庭や店舗、事業所で安心してエアコンを使用・管理していくためにも、メーカーや販売会社からの最新情報、価格動向、対応サービスの確認が重要となります。
省エネ性能の向上とエネルギー効率基準の厳格化で起こること
2027年度から家庭用エアコンに適用される新APF基準により、省エネ性能がこれまで以上に大幅向上します。
従来モデルでは冷房効率や消費電力が一定の水準に留まっていましたが、新基準下ではAPF値が大きく引き上げられることで、省エネ達成率が各メーカー共通の指標として比較しやすくなります。
例えば、現行の2.2kWモデルではAPF5.8ですが、新基準ではAPF6.6と約14%強化されます。
特にリビング用のエアコンとして需要の高い4.0kWのエアコンは、APF4.9からAPF6.6と約35%もの改善を求められています。
冷房能力 | 現行省エネ基準(APF) | 2027年省エネ基準(APF) | 改善率 |
---|---|---|---|
2.2kW | 5.8 | 6.6 | 13.8% |
2.5kW | 5.8 | 6.6 | 13.8% |
2.8kW | 5.8 | 6.6 | 13.8% |
3.2kW | 5.8 | 6.6 | 13.8% |
4.0kW | 4.9 | 6.6 | 34.7% |
4.5kW | 5.5 | 6.5 | 18.2% |
5.0kW | 5.5 | 6.4 | 16.4% |
5.6kW | 5.0 | 6.3 | 26.0% |
6.3kW | 5.0 | 6.1 | 22.0% |
7.1kW | 4.5 | 5.9 | 31.1% |
8.0kW | 4.5 | 5.7 | 26.7% |
9.0kW | 4.5 | 5.5 | 22.2% |
10.0kW | 4.5 | 5.3 | 17.8% |
引用元:経済産業省 家庭用エアコンディショナーの新たな省エネ基準を策定しました
冷暖房効率が高まることで、家庭の電気料金やCO2排出量削減へ直結し、環境負荷の低減に寄与します。
メーカー各社は新基準対応へ向けて技術革新を続けるため、今後は最新機種でも多機能と省エネの両立が期待できます。
一方、従来規格で2027年省エネ基準を未達の製品は徐々に廃番となり、安価なエントリーモデルの選択肢は減少していくことが予想されます。
これから購入・交換を検討する場合、性能やAPF基準値、新モデルの特徴を比較し、効率良く使える機器選びが非常に重要です。
エアコン2027年問題による価格上昇の可能性とその理由
エアコンの2027年問題を背景に、販売価格の上昇が強く予想されています。
理由は、約7割の現行エアコンが新省エネ基準を満たせなくなり、製造不可となるからです。
その結果として、現時点で市販されているお手頃な価格や自由な選択が難しくなり、購入コストが上昇します。
メーカーは基準対応のため、性能向上の開発コストや部材コスト、製造工程の見直しを余儀なくされます。
これによりエアコン全体の価格レンジ自体が底上げされ、スタンダードモデルであっても大きな影響を受けることになります。
消費電力を削減できる高性能モデルへの移行が進む反面、初期投資は確実に増加するため、家庭のエネルギーコスト管理と購入タイミングが重要なポイントとして浮上します。
最新モデルの製造コスト増加で価格はどれだけ高騰するのか
省エネ基準が2027年に変更されることにより、最新エアコンモデルの価格は過去に比べて1万円から2万円、さらに物価変動を加味すると2万円から3万円程度の上昇が予想されます。
たとえば、ダイキンのCXシリーズの価格推移を見ると、ここ数年で定価が1年ごとに1万~2万円ずつ上昇してきました。
2025年モデルの6畳用エアコンではAPF5.8が基準ですが、2027年からはAPF6.6まで引き上げられるため、さらなる技術改良や素材コスト増が必要となります。
一般的に、室内機や室外機の熱交換面積が大きいほど、空気との熱交換効率が高まり、冷暖房機能の向上と消費電力の削減が両立できます。
これにより安価なスタンダードモデルでも熱交換面積を大きくする必要があり、コストが増し、現状の低価格帯エアコンが姿を消す可能性も否定できません。
省エネ性能が向上するメリットはあるものの、一時的に購入コストに大きく跳ね返る点が市場全体の注意点です。
エアコンの寿命は10年〜15年と言われているため、購入から10年以上経過しているエアコンは買い替えを検討されることをおすすめします。
現在であれば選択肢が多い上、販売在庫も潤沢なため、今のうちの買い替えや早めの購入が推奨されます。
今後、市場で新モデルへの切り替えが本格化すると、旧モデルの在庫一掃や駆け込み需要が急増し、同時に値上げや価格競争も激化することが予想されます。
今後の価格動向やメーカー新製品の省エネ基準クリア状況、買い替えキャンペーン情報などを常にチェックし、適切なタイミングでコストパフォーマンスの良い製品を選択できるよう備える必要があります。
これからエアコン購入・交換を考えるお客様へのおすすめ対策
エアコンの購入や交換を検討している方には、まず現有機種の冷暖房効率や消費電力量、設置年数を確認し、劣化や性能低下を感じたら早めのクリーニングや点検をおすすめします。
エアコンクリーニングは1〜2年ごとに実施することで冷房効率や消臭効果の向上が見込めます。
クリーニング費用は1万円〜1万5千円程度と買い替えより手頃で、作業時間も短く、今後数年継続利用を希望する方には有効です。
一方、使用年数が10年以上または故障が多い場合、買い替えを検討すべきタイミングです。
現在はまだ販売されている新基準未達成の安価なスタンダードタイプのエアコンの他、新基準対応の最新モデルは購入コストが高いものの、省エネ効果や電気料金の長期的削減が期待できます。
数年の延命か早めの買い替えか、スタンダードタイプのエアコンか省エネタイプのエアコンか、コストや機能を総合的に判断しながら選択を進めることが、省エネ対策と快適生活の両立に直結します。
エアコン2027年問題まとめと今後の家庭の省エネ対策ポイント
エアコン2027年問題により、省エネ基準が厳格化されることで価格上昇や選択肢の減少が見込まれます。
そのため、買い替えの検討は2025年、2026年がおすすめです。
10年以上経過した古いエアコンは早めに買い替えを検討した方が安心です。
クリーニングや点検で延命できる機種は、適切な管理をおこない省エネ性能の維持を図ることも選択肢のひとつです。
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